Beatles For Sale / The Beatles ー ヤァヤァしてたら1、2曲目から返事が来ない負け犬になるくらいシュンとしちゃったアルバム
勝手にヤァヤァさせたのは日本人なんだけどね。
これまでのビートルズの勢いから急に落ち着き払った印象のアルバム、Beatles For Sale
名前から自虐的だし、1曲目が No reply 、2曲目が I'm a Loser
3曲目の Baby's in Black も、死んじゃった元彼のことが忘れられない黒服の女の人をジョンがみてブルーになる歌ですからね。
(1曲目の No Reply を聴くと、When I Get Home の
ウォウウォハァ〜〜〜!を思い出すのは私だけでしょうか)
これはもう、3枚目のアルバム A Hard Day's Night で頑張りすぎた。全曲オリジナルだし、テンション上がる曲多かったし、映画も撮ってたし。
だからこそ意図的に落ち着いた仕上がりにしたのかもしれないけど、個人的には絶対違うと思う。A Hard Day's Night から Beatles For Sale 出るまで半年も経ってないですからね。恐ろしい。
前回の記事書いてる最中、50年越しに彼らにお疲れさまを言いたくなりましたもん。
今回は1、2枚目と同様にカバー曲を6曲入れての構成です。
1、2、3曲目がすごい暗い曲なんだけど、からの4曲目の Rock and Roll Music
これがめっちゃいい。1、2、3曲目はタメなのかもしれない。そして、チャックベリーが好きなだけなのかもしれない。(ビートルズのカバーでしかまともに聞いてないけど
またもやジョージマーティン先輩のピアノがいい仕事してます。
でまた5曲目のI'll Follow the Sun でポール死んじゃってるし。ただの別れの歌じゃないですよねこれ。
疲れてて死んじゃいたいって思ってたのかな…本当にお疲れ様です。
でも個人的にポールのバラードはジョンのと比べてちょっと深刻さが足りない気がする。顔のせいかもしれない。
次の6曲目が Mr. Moonlight という。おしゃれですよね。
こちらはカバー曲なので、先に太陽の歌つくったろとでも思ったのでしょうか。
ジョンのボーカルとオルガンがとても良いです。神聖な気持ちになります。
7曲目の Kansas city Hey! Hey! Hey!(既視感)はフォークロックっていうのかな?カントリーロック?ブルースのコード進行だなって思うやつ
ポールのボーカルがかっこいい曲です。これもカバー曲。
8曲目はみんな知ってる Eight Days a Week 。8曲目に入れるあたりお茶目ですね。
このアルバムからベスト盤に入ってるのはこの曲だけな気がします。このアルバムが一番とっかかりが少なかったので。
唯一明るく朗らかな曲なので本当に安心する。
今まで歌詞ちゃんと読んだことがなかったので、
「週8でバイトやわしんど」
みたいな A Hard Day's Night なノリの歌詞かと思いきや
「週8で君のこと愛してるよ、ってか週8でも足りないよ」
っていう歌なんですね。ちょっとよくわからない。
9曲目の Words of Love はバディホリーのカバー曲。メロディーとコーラスが綺麗。
バディホリーってこの人なんですけど
ロックの草創期に、黒人が始めたロックを白人がやってのける、っていう功績を残した人らしいんですが
このルックスとやってることが
ブラックミュージックを謳っている星野源と完全に一致
なんですよね個人的に。コンプレックス感。(関係ない内容なのに今日イチ言いたかったかも
歴史はちゃんと繰り返しているようです。
10曲目以降レビューしようとしても説明文しか浮かんで来ません…
13曲目の What You're Doing とかはおもしろいドラムパターンとギターリフだなと思います。
14曲目の Everybody's Trying to Be My Baby って4曲目のRock and Roll Music のようなロックンロール曲なんですが
最初期のビートルズみたいな曲名なのにこのアルバムだと浮き気味っていう不思議。
アルバムを通して聴いて、歌詞も内省的なものが増えて、やはり落ち着き払っている印象を受けました。
それと、カントリーロックとかロックンロールとか、これまでと変わった音楽をやろうとしてる印象もありました。
ロックンロールはカバーですが。
音楽性自体、少しずつですが、変わって来ているのかもしれません。
最後に Eight Days A Week を貼り付けて終わりです。
MVが画質良くてちゃんとしてる…。女のファンが荒れ狂っている…。
The Beatles - Eight Days A Week